無駄なことはどれだけやっても無駄

前回はアクセス解析についての心構え的なお話をしました。その後いかがでしょうか?


あなたのサイトをより良いものにしていくために、アクセス解析は必須のツールですから、一日も早く導入すると共に、活用していくことをオススメします。


今回は、アクセスアップに挑戦する方々が陥りやすい、やっても無駄な方法について解説していきたいと思います。
やる価値がないことがわかっているのに、それをやることほど、無駄な努力はありませんから、今回もじっくりとご覧ください。





それでは、第16回目いってみましょう。






◆やっても無駄なことを理解する


サイトを公開した日から、1日のアクセス数をチェックするのが楽しみで仕方なくなる方も多いでしょう。


一生懸命作ったサイトですから、たくさんの人に見てもらいたいと思うのは、極自然な人間の思考だと思いますし、アクセス数を気にしないウェブマスターなんてこの世に存在しないのではないか? とすら思います。



そんな中で、アクセス数を向上させるために様々な手段をとるとは思うのですが、結局やっても無駄なことに時間をかけてしまう方が少なくありません。


今までお伝えした具体的なテクニックは、もちろんやる価値のある効果的な方法ばかりですから、今すぐにでも実践していただきたいのはもちろんです。が、正直に言って「SEO(検索エンジン上位表示対策)」は、即効性という意味では弱いもので、クローラー/スパイダーが検索データベースに登録してくれるまでは一方的な「待ち」の状態が続きます。


ひとたび検索エンジンに登録されれば、そこから徐々にアクセスアップは図れるとは思いますが、どうしても「効果がないのではないか?」とか、「せっかく苦労して対応したSEOも無駄だった!」と考える方も出てきます。


すると、ウェブマスターの心理状態から言って「即効性のある・今すぐに目に見えるアクセスアップ方法はないものか?」と考え、その効果がどのようなものかわからないまま「やっても無駄なアクセスアップ法」を実行してしまうというスパイラルに陥ります。




はっきり言って、無駄な努力をする時間があるのなら、あなたのサイト内の情報量を増やすための行動をしたほうが得策です。


あなたの今日一日は、時給で換算するといくらになるでしょうか。
やってもあまり効果のない方法に一日を費やすのであれば、もっと利益に直結する部分で努力したほうが良いのではないでしょうか。


「やっても無駄、もしくは、あまり効果がない方法」を学ぶ時間は、無駄ではありませんし、これから長い目で見れば、より良い投資になるはずですから、どれが効果的なのか、どれが効果的でないのか、分析する力を養いましょう。




※「世の中に無駄なことはない」という考え方もありますし、実際に私が無駄な ことをやってきた中から、「無駄だった」と結論づけたという過程を考えると、 これからお話しすることも、あなたにとっては価値のあることかもしれません。
 
 
※ですから、「私がやっても無駄だった方法」という意味で、これからの内容を お読みください。






◆やっても無駄なアクセスアップ法


とまぁ、いかに無駄なことをしないかというのは、誰もが考えることですし、直接的に良い結果につながることを優先してやっていきたいものです。


ここでは、私が実際にたくさんの時間をかけて試したアクセスアップ法について、やっても無駄なことをピックアップしてみました。


膨大な時間を注ぎ込んだ上に、結果は散々たるものであったという私の経験は、きっと今後のあなたのサイト運営にプラスになるはずです。ここから何かの気づきを得ていただければ幸いです。





では、早速ですが、「やっても無駄系」アクセスアップ法を具体的にご紹介しましょう。



★関連のない相互リンク


第14回のメールで、「リンクポピュラリティー」についてお伝えしましたが、リンク数を増やすことが大事であるという内容でしたね。
また、その被リンクサイトの「PageRank」が高いサイトほど良いということも言及しましたが、すでに実践されている方もいらっしゃるかと思います。


そこで、実際に相互リンクを依頼する際に気をつけなければならないこととして、



      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       関連性の全くないところとは相互リンクしない
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



ということを覚えておいてください。


たとえ「PageRank」が高いサイトであろうと、被リンク数が多かろうと、リンクポピュラリティーというアルゴリズムは、「キーワード」という考え方のもとに成り立っているものです。


また、とあるサイトのリンクページを見たユーザーが次にアクセスするサイトは、そのサイトと関連性の強いサイトであるだろうことは想像できると思います。


そのため、できる限りあなたのサイトと関連性の強いサイトと相互リンクをするということが重要になってきますし、全く関連のないサイトと相互リンクしたところで、そこからアクセスしてくれるユーザーは、ほとんど皆無と言ってもいいかもしれません。


お互いにリンクするなら、あなたのサイトテーマと関連の深いもの、もしくは相互補完的な関係になれるところとだけやりましょう。



また、この考えは、ことによっては「検索エンジンスパム対策」として非常に効果的に作用するので言及しておきましょう。


今、「Google」の本場アメリカでは、リンクポピュラリティーを悪用するサイトが多いことから、関連性のないサイトとたくさん相互リンクしているサイトを、「検索エンジンスパムサイト」として理解するアルゴリズムになるという動きが出ています。(2004年1月現在)


とすると、リンクポピュラリティーのためを思って、たくさん相互リンクのお願いをして集めたものが、結果的に裏目に出ることにもなりかねないということです。


キーワードという意味からも、検索エンジンスパム対策という意味からも、必ずキーワードがダブるようなサイトと相互リンクをしましょう。





★雑多なアクセスランキングへの登録


アクセス数アップを図るために、あらゆるサイトのランキングを紹介しているサイトにひとつひとつ登録する方がいますが、これはやっても意味がありませんし、はっきり言って時間の無駄ですからやめたほうが良いでしょう。


この方法はまた、あなたのサイトブランドを下げてしまう恐れもありますから、やたらにランキングサイトに登録しないことです。


さらに言えば、ランキングサイトという仕組みは、あなたのサイトからそのランキングサイトにジャンプした数を計測してランク付けをしていますから、あなたのサイトに変な広告を出すことにもなってしまいます。


サイトブランドを大切にしたいのであれば、これはやってはいけません。





★掲示板での宣伝


こちらも上記同様、ブランドを汚す恐れがありますし、そもそも掲示板に書き込むのにかかる時間が無駄ですから、絶対にやってはいけません。


ある個人が運営しているような非営利のサイトの掲示板に対して、広告文を書き込むサービスなどがありますが、これはある意味でスパム行為ですし、逆に一般ユーザーの反感を買うことにつながります。


たとえばあなたが個人的に運営している掲示板に、全然関連性のない営利目的の広告的な書き込みがあったらどうでしょうか。
あなたが気づいて削除することもありますし、それ以上にその掲示板を見た人の心象は、好意的なものではないでしょう。


あなたのサイトが非営利であれば、場合によっては良いことかも知れませんが、少なくとも営利目的のサイトを運営しているのであれば、掲示板への書き込みなは絶対にしてはいけません。


また、インターネット上には「ホームページ宣伝掲示板」なるものがありますが、こちらもやはり無駄ですから、使うべきではありません。


単純に考えれば、「ホームページ宣伝掲示板」を見る人=書き込む人になるわけで、それはつまり「ホームページを宣伝したい人だけが見る掲示板」とイコールで結ばれます。


そこから少しだけアクセスが望めることもありますが、書き込む努力に対してのアクセス数は微々たるものでしょうから、オススメしません。





★有料の検索エンジン登録サービス


以前にもお伝えしましたが、一般ユーザーの約80%は、「Yahoo!」と「Google」だけを活用しています。


有料で日本国内の検索エンジン(100以上)に登録するサービスがありますが、これもやるだけ無駄なことなのでやめたほうが良いでしょう。


世の中にある無数の検索エンジンの中には、CGIを活用した個人運営のものもありますが、CGIはクローラー/スパイダーに認識されませんから、登録してから得られるメリットは少ないです。


リンクポピュラリティー的にも無駄ですし、あまり人に見られることのない検索エンジンからアクセスしてくる人は、やはり微々たるものでしょうから、有料のサービス、または検索エンジン登録サービスそのものを使うことを考える必要はありません。


第2回のセミナーでお伝えしたことと繰り返しになりますが、



        ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
          有料サービスは“絶対に”使わない
        ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



ことを意識しましょう。





★ウェブリング登録


アクセスアップという点で見ると、このウェブリングへの登録ということも、あまり有益なものではありません。


ウェブリングそのものを知らない方のために解説すると、ウェブリングとはサイトテーマが似ているサイト同士を結びつけるような、一種のリンクの輪をネット上で再現するもので、日本で代表的なサービスを提供しているところとして、下記のサイトが有名です。


------------------------------
ウェブリングジャパン
http://www.webring.ne.jp/
------------------------------


私はこのウェブリングを個人趣味的なサイトに導入していますが、経験則から言えば、毎日数件〜数10件のアクセスがあります。が、全アクセス総数からの割合で見ると、ほんの1%にも満たない件数です。


一生懸命ウェブリングに登録する作業を施してみたところで、得られるアクセス数はほんのちょっとだけですから、優先的にやることではないでしょう。


個人的な趣味サイトであれば、導入しても良いかも知れませんが。





★バナーチェンジサービス


あまり知られていないサービスですが、簡単に説明すると、このバナーチェンジサービスに申し込んだサイトに対して、それぞれ別のサイトのバナーを公開するというものです。


たとえば、あなたのサイトを含め10件のバナーチェンジ提携サイトがあるとして、あなたのサイトには、残り9件のバナーのうち、毎回ランダムでバナーが表示されるというものです。


実際に1ヶ月だけ試してみたところ、ここからのアクセス数は実に10件に満たないという結果になってしまいました。
これには様々な要因が考えられるとは思いますが、その最もな要因は、「ユーザーはバナーをクリックしない」という事実にあるかと思います。


インターネットビジネスが流行りだした1997年頃には、バナー広告クリック1回に対して20円などという広告サービスがありましたが、そのサービスはいつの間にか消えていますし、今では、実際にバナー広告をクリックする人がどれほどいるのか疑問です。


ある調査では、バナー広告のクリック率は実に0.1%に満たないという結果が出ていますし、あなた自身バナー広告をクリックする機会がどれくらいかを考えればこのようなサービスを使うだけ無駄だということがわかるでしょう。


大企業が行っているブランド広告的な意味では、クリックされなくとも人の目に触れることだけで有効なものなのかも知れません。が、少なくとも無料で全てを実践する上では、バナー広告を出すべきではないでしょう。





★自動相互リンク


こちらは、あなた自身が相互リンクサイトを獲得するというよりはむしろ、バナーチェンジサービスと似たような感じで、自動的に相互リンクしあうというものです。


もしくは、相互リンクを募集しているサイトを集めたようなコミュニティーサービスもあります。


これは一番最初の関連性のないところとの相互リンクはしない、ということと同じで、無駄になるばかりか検索エンジンスパムとみなされてしまう危険性も含んでいますから、絶対にやめましょう。





★まとめ


様々なタイプを見てきましたが、いかがでしょうか。


これらは、初めて自分のウェブサイトを作った際に、どうしてもやってしまいがちなものばかりですし、正直なところ、私自身が全て経験済みのものです。


散々試したあげく、



          ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           無駄なことはどれだけやっても無駄
          ━━━━━━━━━━━━━━━━━━



ということを体験しました。


あなたのサイトが完全ではないうちに、アクセスアップを図ったところで、何度もあなたのサイトに訪れてくれるユーザーはいないでしょう。


どれだけ掲示板に書き込んだところで、その掲示板を見る人が興味を持っている内容でなければ、意味がありません。


どれだけバナー広告を出そうが、それをクリックしてもらわないことには、アクセスしてくれるわけでもありません。


いかに無駄・無意味なアクセスアップ施策を減らし、有効・効果的な行動を取れるかが重要です。



これらのことからも、事実上「Google」の検索結果で上位を獲得することができ、さらに「Yahoo!」へのディレクトリ登録ができれば、アクセスアップ対策の80%は完了してしまうようなものです。


上記のことを常に意識して、早速行動しましょう。






◆おまけ オーバーチュア・アドワーズは効果があるのか


「Google」を活用している方ならご存知かも知れませんが、「オーバーチュア」「アドワーズ」というネット上の広告媒体があるのをご存知ですか?


★オーバーチュア
http://www.innovation.co.jp/service/net-ovr.html

★アドワーズ
https://adwords.google.co.jp/


オーバーチュアは、いわゆる検索エンジンのスポンサーサイトとして扱われ、あなたが指定したキーワードで検索された際に、検索結果より上位の位置に広告を掲載するというサービスです。


1クリックあたり35円から掲載可能で、掲載順位は「料金/1クリック」のオークション形式で行われるようです。人気のキーワードでは、掲載順なども考慮されるようなので、詳しいことは上記のサイトを直接確認してみてください。


検索結果のようなスタイルでテキスト表示される点と、クリックがあった場合にのみ広告費が発生するというものなので、費用対効果が高い広告として注目を集めています。



アドワーズは、あなたが指定したキーワードで検索された場合に、検索結果ページの右側に、テキストベースのボックス型広告を掲載するというサービスです。


こちらもバナーのようなイメージ広告ではなく、あくまでテキスト表示で扱われますし、クリックがあった場合にのみ広告費が発生するため、オーバーチュアと同様に人気の広告媒体です。





現在では、そのどちらもとても効果のある広告媒体として有名ですが、実際のところどうなのでしょうか? というのが、ここでのテーマですが。


私自身、全て無料でアクセス数を増やすことだけに注力してきましたから、有料広告ということを考えたことはありませんし、実際に試したこともありません。


が、現在多くの企業が上記の広告を使っているのですから、その効果は高いということなのでしょうか。


ただ、アドワーズに関しては疑問を持っていて、検索結果とは別にページ右側に表示されるということから考えても、あまり期待はしていません。せめて、サイト認知度が増えるくらいで、実際にクリックしてくれる数がどれほどか、計測してみたいですね。


ということは、実際に試してみるなら「オーバーチュア」か。でも、ある特定のキーワードで、検索結果1位を獲得することができれば、無料で同じようなことができるわけで、全てを無料で実践するのなら、簡単に広告料金を支払うのではなく、自分が選んだ「キーワード」での検索結果1位を狙うべきか。



このセミナー本文を書いている今、これから「オーバーチュア」広告の検証を試してみようかな? と思っています。また、その結果についてもどこかでお伝えできる機会を設けたいですね。









以上、今回はSEO以外に考えるべきアクセスアップ施策の無駄についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。


これは私自身の経験則を踏まえた上での意見ですから、「絶対」ということはありえないと思います。


時間的な余裕があれば、今回ご紹介したことを全て自分で実践してみて、その効果を検証してみるということもアリでしょうし、最初から“やらない”と決めてかかるのも良い選択かもしれません。


いずれにせよ、全て無料で実践する上では、有料サービスを使うという甘えに負けない意志が大切ですから、そこだけは忘れないようにしましょうね。



次回は、今回の逆の発想である「効果のあるアクセスアップ法」について、詳しくお伝えしたいと思います。



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